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ご挨拶

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現研創立60 周年のご挨拶

2025年7月1日、私たち現代経営技術研究所は創立60 周年を迎えました。共に歩んでくださった多くの企業の方々、関係各位のご支援に心から感謝いたします。この節目にあたり、これまでのご厚誼に心より御礼申し上げます。

着実に発展基盤を築いた日本の30年

私たち現研の60 年間の後半は、1995 年から2025 年になります。この期間の日本を、「失われた30 年」と総括する向きもありますが、顧客企業と共に環境変化適応に努め、未来を勝ち取る戦いを続けてきた私たちの実感からすると、その表現は妥当ではありません。この30年は決して失われていないのです。

グローバル経営:グローバル経営は、この30年で次のステージに向かい、海外拠点からの視座を獲得し、そこからの視野で世界と日本を見て経営意思決定ができる段階を迎えている。

ビジネスモデル:日本企業は自社のビジネスモデルを高度化させ、独自の価値を創出し、成熟、縮小する国内市場に適応して利益を出せるかたちをつくり、次の発展に挑む態勢を築いている。

ソフトパワー:日本のソフトパワーはグローバルな舞台で大きく向上し、さらなる高みに向かって駆け上がろうとしている。そのような中で、私たちは日本の伝統や地域文化の中の隠れた価値を再発見してそれを世界に発信し、また、日本が日々つくり続けているエンタテイメントのパワーが世界を席巻している。

理念に基づく経営:自社の求心力としての理念をしっかりと再定義し、その理念をもとにビジョンを掲げて戦略を策定、遂行する経営が定着し、企業の価値創出のための活動が持続可能なものになっている。

多くの課題と困難と対峙しながらも、このように、日本産業と企業は、この30年間、未来に向かって飛躍するための基盤を着実に築いてきたのです。
この基盤に立脚し、2040年に向けて新たな15年を企業の皆様と力を合わせて歩んでいく決意です。

社会とそこで働く人々の夢や願いを受け止め、体現する経営モデルへ

会社とは、会社が創り出す製品やサービスとともに、働き方や価値観を含む経営モデルにおいても、社会とそこで働く人々の夢や願いを受け止め、体現する存在である。

これは私たち現研の基本姿勢であり、私たちと一緒に取り組んで下さり、自社思想のもとに経営をつくりあげてきた企業の皆様と共有している想いです。

自由と包容。日本企業がこの概念を真摯に推し進めるのであれば、社員の夢や願いと向き合い、経営と社員の創造的な関係性を築くことができると考えます。そして働く社員は次のような自由を享受することができます。

●挑戦する自由
●生き方を選ぶ自由
●助け合う自由

皆様と一緒に率直で情熱あふれる議論を重ねながら、自由と包容を、経営構想、事業展開、人事システム、人材育成に組み入れ、働く活力と創造性を発揮する喜びをみんなで分かち合える日本経営を創り上げ、日本社会と世界を彩り豊かなものにしてゆく所存です。

ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

株式会社現代経営技術研究所
代表取締役所長 大槻裕志